【 童話パロ-006 】



お山のおじいさんに預けられたイワン。

おじいさんはイワンの面倒は見ますが、話をした事はありません。

勝手が分かってからはおじいさんのお世話もし始めたイワン。

でも、やっぱりおじいさんとお話しした事はありません。

寂しいけれど、我儘を言ってはいけない。

ヤギを連れているレッドとお話をするのが楽しみでした。

その内に友達になったのは、町のお嬢様のセルバンテス。

仲良くなりましたが、彼は立つ事が出来ません。

一緒に駆けまわる事は出来ないのです。

彼は「イワン君が勃たせておくれよ」と言うのですが、純情なイワンは文字通り支えて立ちあがらせてしまいます。

しかしある日・・・・・。





「イワン君」

「はい?・・・・・えっ?!」

後ろに立つセルバンテスは、ちゃんと二本の脚で立っていた。

どうして、何故、でも、よかった!

嬉しそうなイワンに、セルバンテスが手を伸ばす。


「ねぇ、遊ぼう・・・・・?」


ぞくりとする色気を含んだ声に、咄嗟に後ずさる。

が、セルバンテスは追ってきた。

とうとう納屋の端まで追いつめられ、イワンは怯えた。

セルバンテスの目が怖い。

いつもと違う、酷く獰猛な目。

逃げようとすると、手を掴まれた。


「勃たせてよ・・・・・」


息を呑む。

やっと、意味が分かった。

でも、そんなの嫌だ。

だって、そう言う事は特別な人とするものだから。

手を振りほどいて、走った。

おじいさんの部屋に駆けこんで、縋りつく。

恋も満足にした事のない彼にとって、突然身体を求められる事は恐怖体験に他ならなかった。


「・・・・・どうした?」


カワラザキは驚いていた。

彼はけしてイワンを邪険にしているわけではない。

元々前に育てた子供が放任されるのを好んだので、同じようにしていただけだ。

イワンが縋ればいくらでも助けるつもりだった。

随分と怯えた様子のイワンに首を傾げると、彼は腕の中で酷く気を高ぶらせていた。

怖いとか、求められたとか、色んな事がぐるぐる回って息がうまく出来ない。

目をしっかり開いてぽろぽろ涙を零すのに何かを感じ取り、カワラザキはイワンの頭を撫でた。


「・・・・・・・・・」


なんとなく、予想はついた。

あの男の欲望の視線には気づいていたし、そろそろ本性を現しておかしくない頃だ。

予想より早かったが、大事が無くて良かった。

イワンの身体を軽く抱いてあやしてやると、必死にしがみついてきた。

温かな身体に自分まで理性を失いそうになる。

まさか預かった男にこんな思いを抱くなんて露ほども思わなかったが、確かにこの人は愛らしい。

愛らしい笑顔も、しなやかな身体も、途方もなく魅力的だ。

優しく背を撫でて、落ち着くまで待つ。

イワンは暫くの後に人心地ついたようで、カワラザキを見上げてぎこちなく微笑んだ。


「もう、大丈夫です・・・・」

「・・・・そうか」


その日は、そのまま部屋に帰した。

だが、少しずつ会話するようになり、イワンは段々とカワラザキに懐いた。

その度に、募る思い。

慈しみたい心と、牙をむく衝動。

その柔らかい身体に牙を立てて食い荒らしてしまいたい。

だが、このひとは余りに無垢過ぎる。

その行為を強いる事が、酷く惨く感じた。

黙って見つめる優しい瞳に宿る獣の本能。

イワンはどこかでそれを感じ取っていた。

初めは怒らせてしまったのかと思っていたが、そうでないと気づいた。

彼も一応成人男子、全く分からない事はなかったのだ。

おずおずと手を伸ばし、逞しい身体を抱きしめる。

膝に乗せてくれていてもどこかで一線引くカワラザキに、その線を越えてもらいたくて。

可愛いお誘いに、思わず息がとまった。

しかし、此処で貪るほど若くはない。

イワンを宥めながら、一緒に風呂に。

この時点で助平爺の魂胆が垣間見えるが、イワンは気付かずに嬉しそうだった。

身体を洗う姿を眺めていると、恥ずかしがって困った顔をする。

隣に沈む身体を膝に引き上げてやると、嬉しそうにする。

軽い口づけを戯れるように繰り返しながら、カワラザキは目の前に漂うものをつまみあげた。

檜製の卵。

檜の香りを湯につけるためのものだが、5個浮かんでいる。

少し考え、手に取る。


「胸に縋れるか」

「はい」


大人しく縋ってきたイワンの背中を、卵の尖った方で押してみる。


「ん・・・・・」

「痛むか」

「いえ、気持ちが良いです・・・・」


少し凝りが伝わる部分や、その周辺、そして背全体と、和らげるように解していく。

気持ち良さそうに目を細める姿が可愛くて、こめかみに軽く口づけた。


「・・・・・・えっ」

「ここも、解しておかんとな・・・・・?」

「あ・・・・・・」


指で触れられて驚くと、悪戯っぽく笑われた。

恥ずかしいというか、照れて笑ってしまうと、優しく頬を擽ってくれた。


「力を抜け」

「はい・・・・・あ、ん・・・・っ」


温まって柔らかみを帯びていた部分を少し揉んで、カワラザキは指を差し入れた。

湯に助けられて抵抗は少ないが、矢張り初めての身体だ。

中を押したり、指を折り曲げて刺激し、緩めていく。

イワンのそこは相当に締まりが良く、弾力も申し分なかった。

重くなり始めた腰に、自分の若さを感じて苦笑する。

指で可愛がり、幾分か和らいでくる。

カワラザキは檜の卵を持ち直し、そこに押し当てた。


「息を吐きながら、少し力め」

「・・・・・?」

「なに、練習しておかんとな」


きょとんと見つめていたイワンは、下を覗き込んで頬を赤らめた。

水の中の男根は大きく、入るようには思えない。

だがカワラザキは何でも出来る人だから、きっと身体をつなげるのだろう。

でもそれには、自分も努力がいる。

練習させてもらうのだと理解し、イワンは恥ずかしそうに頷いた。


「よろしくお願いします・・・・・」

「うむ」


素直なイワンに頬を緩め、カワラザキはイワンの呼吸を見ながらゆっくりと卵を窄みに沈めた。

つきりと痛みが走ったのは一瞬で、そのあとは違和感と、激しい圧迫感を感じるのみとなる。

おなかの中に物を入れられるのはこんなに苦しいのかと驚いたし、到底気持ち良くはなれそうにない。

でも、カワラザキが気持ち良くなれるならそれで十分だった。

そしてそう思ったイワンは、甘かった。

檜卵は騙すように可愛がられながら3個入れられてしまい、何だかもじもじする。

おなかに力が入ってしまう。

そう思っていたら、前をやんわり扱かれた。

おなかに力が入り、胸が反る。

すると尖りを含まれ、3か所の違う刺激にわけが分からない。

息を呑んでいると、後孔がもじついた。

出そうになっていると気づき、慌てて締める。

すると、カワラザキが笑う気配がした。


「構わんぞ?」

「え・・・・・っあ、あっ」


尖りを舌先が弄ってくる。

男のざらついた舌が這いまわる感覚を鋭敏に感じ取り、イワンは目を潤ませた。

酷く敏感な身体は卵を含んでいるだけで激しい刺激を感じ、直接的な触れ合いは痛みさえ感じる。

敏感さに気付き、カワラザキは顔をあげてイワンを膝から降ろした。

そして浴槽の端に座り、イワンに微笑む。


「咥えてくれるか?」

「あ・・・・はいっ」


嬉しそうに頷くイワンが益々愛らしくて仕方が無い。

頬を緩めて、イワンの頭に手を添える。

初めてでいながら、奉仕させてもらえる嬉しさに夢中のイワンは、恥じらいも躊躇もなくしゃぶりついた。

その可愛い仕草に苦笑し、舌の心地よさに低く呻く。


「・・・・そうじゃな、軽く吸うてみんか」

「ん・・・・・」

「ああ、いいぞ」


口いっぱいに頬張って先走る汁を吸いこんでいたイワンは、ちょっと考えて一度口から出した。

手を添えて、先に舌を這わせる。


「っ・・・・・」

「ん・・・・・ふ・・・・」


ぺろぺろと舌先で弄っていると、苦い蜜が溢れてくる。

嬉しくなって、膝立ちで腰を上げた瞬間。


「えっ、あ、あっ」

「ふふ、出てしまったか」

「あ・・・・・」


すっかり忘れていた卵が出てしまって、イワンの顔が真っ赤に染まる。

まだ2個残っているが、酷く恥かしかった。


「腰を使ってしゃぶってみい」

「・・・・・・はい」


意図するところが分かって恥ずかしい、でも、従いたい。

素直に腰を使ってフェラチオをしていると、1個2個と排出してしまった。

自然な動きによる排出は痛みも少なく、嫌悪感もない。

湯に浮かぶ檜卵が5個そろうと、カワラザキはイワンを抱き上げた。

鏡もあるし挿入を見せても良かったが、初めての今日では変に恐怖を与えかねないと思い直す。

浴槽の端に腰かけたまま、イワンを抱えてゆっくりと差し入れた。

イワンは小さく呻いたが、痛みも圧迫感も些か慣れてきたようで、暴れはしない。

が、奥まで差し入れようとすると、嫌がった。


「あ、あ、だめ、おしっこ、で、る・・・・・」

「ああ、構わんぞ」


ほれ、と奥まで差し入れると、脚を抱えられた御開帳ポーズのまま、イワンが悲鳴を上げる。

手はしっかりとカワラザキの腕を掴み、首を打ち振っている。

笑って突き上げると、勢いよく排尿が始まる。


「あ、ああ、そんな、だめ、やだっ」

「構わんと言うておろうが」


泣きながらごめんなさいと言うイワンが可愛くて、そのまま突き上げ始める。

中を突かれる度に小水の勢いは強くなるが、全て出してしまうと今度は先走りを垂らし始める。

尻を振っているイワンは、嫌という意思表示より、無意識に快楽を貪る本能に呑まれているようだった。

だが理性はそれを咎め、恥ずかしがっている。

その落差がまた愛らしく、柄にもなく夢中になってしまいそうだった。

そうだった、なんて考えていたのも束の間、いつの間にか本気で攻め始める男に、イワンが甘く泣き叫ぶ。

年季の入った技と、途方もない体力。

それの責め苦に初めてで2回耐えたのだから大したものだ。

意識を飛ばしたイワンを抱き上げ、カワラザキは弾む息を整えた。

掛湯をし、イワンを抱いて風呂を出る。


「わしもまだまだじゃな・・・・・・」





アルプスに住んでいるイワンとカワラザキ。

二人は仲良く暮らしています。

おじいさんが素手でグリズリーと戦っている間、イワンはせっせと家事。

おじいさんが寝ている時は、一緒のベッドで眠っています。

でも寝る前には、二人仲良くベッドの上で、運動会です。





***後書***

冴えわたる最後の5文の悲惨さ。