【 もしもシリーズ-015 】



私立BF高校に通う、オロシャのイワン33歳。

セーラー服が似合う可愛い男子高校生。

この歳なのに高校に通うのは、単に父親の意向。

息子が手放せない、髭で目つきの悪い38歳は、高校を卒業させずに家から出さない気なのだ。

大学?一人暮らし?絶対駄目だ。

と、いうことで、イワンは今日も高校でお勉強中。

何回習ったか分からないが、父の為と我慢。

帰り道、イワンは腕時計を見た。

ちょっと遅くなってしまった。

父が心配しているだろうし・・・・。


「近道、しよう」





プリーツをひらひらさせて駆けていく可愛い高校生。

えりもぴらぴらしている。

靴下は白のハイソックス。

靴は可愛げのある革。

それ即ち、変質者には垂涎もの。


「お嬢さん」

「え・・・・・っうわ!」


ブルマを被った、変質者。

その上、コート生装備のもろだし。

吃驚して走って逃げるが、追ってくる。

夜の公園は誰もいない。

必死に逃げるが、変質者に捕まった。

声を上げたが、しんとした公園の外まで届いたかは定かでない。


「やめっ・・・・・」


引きずって押し込まれたのは、公園脇のワゴン車。

フラットにされた後部座席に転がされ、キッと睨みつける。


「やめてくださいっ!」


だが、変質者は黙って手を伸ばしてくる。

ブルマの隙間から見える目元が、笑みに歪んでいる。

もがくが、スカートを捲られ、下着を脱がされた。


「や、やだっ・・・・・!」


掴んだだけで心地よい、柔らかで可愛い雄。

息を荒げて扱くと、自分のでもないのに興奮する。

泣きながら怯える姿と、はしたなく蜜を零すギャップ。

何とも心地が良い。


「いやっ、嫌だっ」


泣いて暴れても、急所を掴まれ扱かれては知れている。

慣れた手際で絞られ、我慢できずに漏らしてしまう。


「いやぁぁっ」


男はぐったりしたイワンの写真を撮っていた。

もうどうすればいいのか分からないイワンは、怯えてただ震えていた。

男が低い声で命じる。


「明日も同じ時間に来い」


でないと、写真をバラ撒くからな。

その言葉に、イワンの顔が青ざめる。

もし、知られたら。

父に、友人に、先生に。

頷いて返事をすれば、服を直してワゴン車から出してくれた。

走れなくて、ふらつきながら家に帰って。

自室に籠もって、泣いた。





「は・・・・は・・・・っ・・・・ぁ・・・・」

男に遊ばれている身体は、今や花開き淫らに落ちていた。

毎日ワゴン車の中で行われる快楽責め。

挿入される事こそないが、指や玩具で執拗に弄られ、鈴口までぱくりと開いて感じている。

3色ボールペンの芯を挿入された尿道は熱く疼き、放出の欲求に雄はびくついている。

後孔は大きく開かされ、持っていたシャーペンや鉛筆を詰められている。

腰から下が熱くて、どろどろになってしまったようだった。

気持ちが良くて、もう何も考えられない。

そして、考えたくない。

半開きの唇から、とうとう零れ落ちた言葉。


「樊瑞せんせ・・・・」


たすけて・・・・・。

それが癪だったのか、男が文具を引き抜き、自身の男根を掴んで宛がってきた。

流石にイワンも拒否を示す。

が、この1週間で疲れ切っていた身体が抵抗なんて出来るはずもなかった。

慣らされた身体が、悦んで男根にむしゃぶりつく。


「ひはぁ、や、ゃぁ、んんっ」


ぬるぬると飲み込んでいく孔と、純潔を奪われる事に泣きじゃくる顔。

ぴっちりと肉槍を包んだ温かい粘膜は、苛めて欲しいと絡みついてくる。

かなり大きな男根を必死に飲み込んで吸いつく孔に、堪らず腰を掴んで突き上げる。


「痛いっ、やめて、やめてっ」

「っは・・・・・・・」


ぢゅぐぢゅぐと犯されて、イワンは泣き叫んで身を捩った。

そのたび締まる孔に、白い汚濁がぶちまけられる。


「いや・・・・・・酷い・・・・・」


泣きながら男をぶとうと手を振りかぶるイワン。

男は避けなかった。

皮膚を打つ音とともに、ブルマが指に引っ掛かって外れる。


「え・・・・・・・・」


今日の朝だって、見た。

笑ってくれた。

居眠りを注意していた。

でも昼休みは寝ていた。


「樊瑞先生・・・・・?」

「・・・・・ああ、そうだ」


どうして、と呟くと、樊瑞はイワンを見つめた。


「おぬしが、欲しかった」


籠の鳥の如くに閉じ込められたお前に恋をした。

だが、教師と生徒では許されようはずもない。


「お前の気持ちも、分からんかったしな・・・・・」


ならば、無理矢理に。

変質者と被害者で。

想いを叩きつけた。


「恨め。憎め。そして儂を忘れんで欲しいのだ」


もう、思い残す事は無い。


「警察に突き出せ。罪状はすりでも痴漢でも良い、お前の好きなように」

「・・・・・・・責任を?」

「ああ」


頷いた樊瑞に、平手打ちが炸裂した。

昏倒した樊瑞を車内に放ったまま、運転席に入るイワン。

そのまま、家へ。





父がいないのをいい事に、イワンは樊瑞を部屋に運んだ。

そして、きっちりとしたスーツを着せる。

髪も整え、ちょっと整髪料をつけて。

叩き起こす。

樊瑞はひっくり返った蛙のようにもがいていたが、起き上がるとイワンを見て首を傾げた。

イワンがツンとそっぽを向く。


「お父様に殺される覚悟をなさってください」

「わ・・・・わかった・・・・・」


イワンの父、アルベルトとは同僚だ。

相当酷い事になりそうだと思っていると、気づく。

イワンは耳を赤くして拗ねていた。

やっと気づく。

可愛い人の耳を撫で、口づけて。


「義父と呼んで殴られる覚悟は、出来ておる」


ちょっとだけ機嫌を直して照れ笑うイワンを抱き上げ、帰ってきた気配のする玄関へ。

御近所を巻き込んだ大惨事まで、あと10分。


「お義父さん、娘さんを儂に・・・・・!」

「父などと呼ぶな!そやつはワシのものだし第一息子だ!!」





***後書***

変質者ネタは癒し(書き手の)