【 日用品シリーズ-009 】



珈琲メーカーを、買ってみた。

元々ヒィッツはそう面倒くさがりでないまめな男なので、珈琲くらい入れるのは苦でない。

が、ショーウインドーに飾られた珈琲メーカーが余りに気に入ってしまったのだ。

すぐさま購入し、配送を断り持って帰った。

抱いて帰る途中で、珈琲メーカーはイワンと名乗ってくれた。

一生懸命頑張りますと言う可愛い意気込み。

嬉しくなって、軽くキスをした。





帰って綺麗に洗ってみたが、何とも良い珈琲メーカーだ。

柔らかく張りがあり、瑞々しく。

思わず悪戯しかけたが、我慢。

キッチンに持って行って、説明書を開く。

先にも行ったが、ヒィッツは珈琲くらい淹れるのは苦でない。

よって、珈琲メーカーなんて使ったことがない。

説明書を読みつつ、自分で珈琲を入れていた。

そしてそれを飲みつつ、説明書を。

珈琲メーカーにすすめると、口をつけて軽くむせた。

それで、笑ってミルクと牛乳を足してやると、嬉しそうに飲んでくれた。

砂糖もすすめたが、ふるふると首を振る。

無理にはすすめず、説明書に視線を戻した。


「珈琲豆を入れる以外に保温もできるのか・・・・・」


その下の注意書きに指を這わせる。


「カフェオレを作る場合は珈琲とミルクをたっぷり入れてよくかきまぜる・・・・・・」

「・・・・・あ、あの・・・・・・」


ちょっと恥ずかしそうな珈琲メーカが可愛らしい。

首を傾げ、急かさずに促す。

イワンは頬を染めてごにょごにょと言った。


「その、な、中にいっぱい入れても、零れない方なのです。一度にいっぱい作れます」

「そうか、それは有難い」

「で、でも、そのっ・・・・・・」


気持ち良くて、少し床を汚してしまいます。

ヒィッツは首をかしげた。

零れないが、汚してしまう。

意味を考え、にやけてしまった。


「掻き混ぜられると白いものを漏らしてしまうか」

「は、はい・・・・・すみません・・・・・・」


恥ずかしがり申し訳なさそうにするイワンに微笑み、甘いキスを。

うっとりと酔ってくれる素直さに笑み、たっぷり舌を絡ませた。


「ん・・・・・・・・・」


ヒィッツの手がそっと、今まで使っていた珈琲ソーサーに延びる。

さっき作った珈琲がたっぷり入っている事と、ややぬるくなっていることを確認し、傍の牛乳も引き寄せておく。

付属の漏斗は言わずもがなだ。

キスにしっかり酔わせてから、キッチンの作業台に上半身を置かせる。

腰を突き出すようにさせられて恥じらうイワンに意地悪い笑みを向け、後ろから抱いた。

胸の尖りをつまみあげ、弾く。


「あっ」

「おや、感度がいいな」


嬉しそうに言い、ヒィッツはつまんだそれをくにくに弄った。

こりっと硬くなってきたので覗きこむと、いい色に色づいている。

しつこく弄ると、腰がもどかしげにゆれ始める。

それでも繰り返すと、ぴゅっ、と白い蜜が噴いた。

それは雄からでなく、つまんだ尖りから。

イワンが喘ぎながら言う。


「あの、お試し用の珈琲ミルクは10回分入っています・・・・・・」

「・・・・・・成程」


とりあえずひっくり返し、吸いつく。

イワンの体が激しく震えた、が、抵抗はしない。


「あぁ、は、す、吸わなくて、も」

「いや、吸うから我慢できなくなったら出してくれ」

「ああ、っ、も、もう、我慢、出来ない・・・・・っ」


口の中に広がる甘いミルク。

珈琲ミルクを原液で飲むのはかなり厳しいが、状況に興奮しているので10回など直ぐだった。


「あ、あっ、あんっ」

「ああ、いい味だ」

「も、もう、出てないです・・・・・ひっ」


ちゅるちゅると吸いつかれて悶絶する。

腰がとうとう砕けてへたりこみそうになると、ヒィッツが支えて起こし、シンクに縋らせてくれた。


「んん・・・・・・」

「辛いかもしれんが、少し解さんと漏斗が入れにくいからな」

「は、ぃ・・・・・」


弄られる感覚は正直あまり気持ちのいいものではない。

ちょっと引き攣って痛い。

そこに差し入れられる漏斗。

はぁ、と息を吐いたのは、イワンの無意識の期待の表れだ。


「あぁ・・・・・んふ、ぅ・・・・・」

「かなり容量があるな」


珈琲を600cc程注ぎ入れ、続けてミルクも同量。

ちょっと考えて、もう300cc追加した。

ゆっくり漏斗を引き抜く。

そして、ジッパーを下ろして男根をあてがう。

押しつけて力を込めると、ズブリと刺さった。


「んぐぅっ・・・・・・・」

「痛むか・・・・・・っ」

「だ、て、これ、硬い、か、ら・・・・・・」


ヒィッツの男根は膨張時何故か非常に硬度がある。

抱いた女にも指摘されたが、だからと言ってどうする気もないしどうしようもない。

痛いと泣くから、少し前を扱いた。

すると途端締め付けが柔らかくなって、甘く引き込もうとし始める。

具合の良さに息を詰め、ゆっくりかき混ぜた。


「んく、くぅん、っ・・・・・・」

「は・・・・・イイ、な」

「あ、あぁ・・・・っあ・・・・・・」


我慢が利かなくなり、たっぷり液体を注入されている肉孔を容赦なくいびった。

折檻じみたそれに、イワンは激しく喘ぎ甘く鳴いた。

どうやら本当にこうされるのが好きらしい。

流石珈琲メーカーだ、女だったら泡を吹いて絶叫しているだろう。

水音の激しいそこをちゅぼちゅぼと掻き回すように突く。

イワンが上半身までくたんとしてきたから、支えて床に下ろし、這わせる。

後ろから肘の辺りを掴んだ。

腰からは手を放したが、両肘を掴んで引くようにすれば問題はない。

引きつけられて、腰を打ちつけられ。

単純計算で2倍の衝撃に加え、カフェオレはそろそろカップに注ぎたいわけで。

気持ち良くて、苦しくて、おなかが痛くて。

必死で緩めようとするのに、お尻が締まってしまう。

そのいやらしくも甘美な締め上げ方に我慢できず、ヒィッツは中にたっぷり出した。

引き抜く前に、一番大きなカフェオレボウルをあてがい、ゆっくり腰を引く。

とぽぽっと注がれるカフェオレ。

指を入れると適温だが、自分のが混じっていて飲む気がしない。

と言う事で、珈琲メーカーに飲ませる。

恥ずかしがる珈琲メーカーは素直にそれを飲み、無邪気に笑った。


「ご主人様のミルクが入ると、さっきのよりずっと美味しいです」





珈琲メーカーにすっかり夢中なヒィッツカラルド。

伊達男の名は廃らせないとデートもしますが、夜までに家に帰ってしまいます。

女の子に相手をしてもらえなくても、珈琲メーカーがあれば大丈夫。

カフェオレやカプチーノを毎日作っては、珈琲メーカーに飲ませています。

可愛い珈琲メーカーはご主人様が大好き。

そして。

ご主人様のミルク入りのカフェオレも、大好きです。





***後書***

浣腸ファック・・・・前回自重したがやはり我慢できなかった模様。

大丈夫、冷蔵庫には食品入れていい、珈琲メーカーには液体入れていい。だが日用品に欲情するなと言われたら反論はできない。