【 日用品シリーズ-010 】



コンビニに行ったら、成人指定コーナーに目が行った。

可愛くもいやらしい、エロ本。

隣の冊子に恥ずかしがっているのが可愛い。

立ち読みもせずに購入。

無口な店員から小銭を文鎮にレシートを受け取り。

エロ本を剥き出しで抱えて帰る、午前1時。





帰っていそいそとチャックを緩める。

可愛いエロ本は、出てきたものに吃驚していた。

まぁ、確かに歳の割に使いこんではいるが。

触ってみるかとからかうと、恥ずかしがって俯いてしまった。

名前を聞くと、小さく「イワンです」と。

取り敢えず、開いてみる。

服を剥き、出てきたのは可愛い尖り。

見つつ男根を扱っていると、イワンがおずおず脚を開いた。


「ふふ、サービスが良いな」

「あ・・・・・・」


頬を染めて恥ずかしがるが、彼は真面目な性質らしく、しっかり身体を晒している。

手はやや後ろ手に付き、脚は完全に御開帳。

すっかり晒されてしまった可愛いエロ本。

恥ずかしそうなのがまた良い。


「ふふ・・・・興奮するな」


若い残月の男根が、視覚の刺激に力を持つ。

その反応が嬉しくも恥ずかしくて、イワンは顔を上げられなかった。

それが少し寂しくて、強請る。


「可愛い顔を見せてくれ」

「っ・・・・・・」


そろ、と視線を上げれば、汗を滲ませて自慰をする青年。

凄く格好良い彼の、秘密の行為。

見てしまっているのが、何だかどきどきした。


「ふ・・・・・」


擦りあげる動きにはやや癖がある。

触られてもいないのに、仕事なのに、何だか。

気持ち良くなって、しまう。

恥ずかしいと思いながら、雄は立ってしまって。

隠したいけれど、まだ御主人様が終わっていないから。

耳まで赤らめて震えていると、残月がイワンに強請る。


「孔を・・・・・」

「は、はい・・・・・」


エロ本の醍醐味と言えば、局部のアップ。

ありえない状況や成り行きをそこそこ楽しんだら、やっぱり興奮を煽るものを目にしたい。

お尻までピンクに染めながら、エロ本イワンが四つん這いに。

お尻を上げて、脚を開いてくれる。


「み、見えますか・・・・?」

「ああ・・・・・良い色だ・・・・・」


ひくひくしながら男の興奮を煽る、可愛い窄み。

甘そうなピンク色は、子供の唇のような色合いだ。

思わずにやけながら、見つめてしまう。


「大事なところが、頁の狭間に来ているようだ」

「え・・・・あっ」


ぐいと尻たぶを開かれ、引き伸ばされた窄みが抗議するように窄まってしまう。


「力を入れてみてくれるかね」

「?」


少し力を入れると、蕾が僅かに膨らんで蠢く。

イワンも知らない、厭らしい動き。

ごくりと唾を呑み、指で擦る。


「あっ」

「頁を破ったりはせんよ・・・・ああ、指に吸いつくようだ・・・・」


嬉しそうに言う残月に、イワンは恥ずかしさとともに嬉しさを感じていた。

ちょっと変わったエロ本の自分は、売れる気配もなかった。

10人ほど馴染みはいるが、皆立ち読み。

毎日のように来るが、どうもレジに持って行くのが恥ずかしいらしい。

ちょっと寂しかったけれど、立ち読みされるのもエロ本の仕事。

毎日頑張っていたから、きっとご褒美なのだ。

こんな格好良くて、優しい御主人様に巡り合えた。

荒くなる息も、尻に降りかかる熱い液も、嬉しい。

汚れたエロ本の末路を知っている彼は、それでも優しく微笑んだままだった。





エロ本イワン。

彼は今、未成年と暮らしています。

エロ本を未成年が買ってはいけないのですが、落ち着き過ぎの御主人様が本当に19歳なのか確信が持てずそのままに。

朝は起こすところから、御飯に洗濯と家事をして。

夜は、えっちな服を着たり、変なものを入れて見て貰います。

御主人様は、このお気に入りのエロ本を毎日使い、毎日洗って。

手放さない気、満々です。





***後書***

残念な設定は大体幻惑と残月が担当。魔王は残念且つ変質者でないとお呼びがかからない。