【 日用品シリーズ-011 】



セルバンテスは、日本マニア。

桜吹雪も、やんちゃな将軍も大好き!

お煎餅も、大福も好き!

納豆も、梅干しだって平気!

という事で、今日は茶道の体験入学。

先生は、同僚のカワラザキ。

何でも、とてもいい茶碗を持っているらしい。

正直茶碗の良し悪しなんて分からないが、お茶は飲みたいし。

そう言うわけでお願いしたら、とんでもなく可愛い茶碗がお目見え。


「初めまして、イワンです」


可愛い笑顔に、白い肌。

今は赤い着物で包んであるが、きっといい身体をしているはずだ。

わくわくして、正座。

カワラザキはセルバンテスの性格を知っていたから、まずは気楽に茶を楽しめばいいと言ってくれた。

包みを剥がされていく茶碗。

彼は上手い事、いい感じに脱ぎ、満開の八重桜をバックにちょんと座った。

言っておくが、今日は野点である。


「お茶碗褒めるんだっけ?」

「ん?まあ、後でも良いが」

「そうなの?でも可愛い茶碗だよねぇ・・・・」


まじまじ見つめ、苦笑する。


「何にも知らないんでしょ、この子」

「初めはな。もう大分仕込んだが・・・・初々しさが抜けんでな」


会話の内容に恥ずかしそうにしながら、茶碗は顔を赤らめて俯いた。

カワラザキが名を呼ぶと、そっと脚を開く。


「女の子とさせてあげなかったの?」

「無論」

「うわぁ、鬼だね」


ピンクの可愛い雄を、白い指がもにゅもにゅ揉む。

一番良い姿を見せるように、教えられているから。


「ん・・・・・」


見られていると思うと、感じる。

いけないと思いながら、身体は花開き桜よりも濃厚に香った。


「ふふ、良い匂いだよねぇ」


くすくす笑うと、イワンの耳が赤くなる。

恥ずかしがりな茶碗だ。

手には蜜が絡んで、すっかり大きくしてしまっている。

おずおず握って、扱く。

くちゅっと音がして、蜜が垂れた。


「ん、は・・・・・・」


蜜を零しながら、雄を扱く手はそのままに。

胸の尖りに、指を伸ばす。

きゅっと摘まむと、腰が跳ねた。


「んくっ」


自分でやって痛いなんて随分敏感だと感心していると、イワンは涙ぐんで、そこを指でつついた。

擦るのさえ痛いらしいが、ちょんちょんとつつきながら蜜を垂らす卑猥さは並大抵でない。

そのうち雄から手を離し、両方の手で尖りをちょんちょんし始める。

その度に腰がびくついて、蜜がとろとろと落ちて行った。


「イワン」

「あ・・・・はい」


夢中になっているイワンを、カワラザキが笑って見やる。

イワンは恥ずかしそうに頷き、沢山垂れている蜜を指に絡めた。


「あ・・・・う・・・・ぅ」


脚を立てて、窄みにゆっくりと指を沈める。

慣れているらしいが、ぎこちない。

くちゅくちゅと弄るが、解し方が下手だ。

指を増やすタイミングも早すぎる。

カワラザキを見やると、苦笑していた。


「膝においで」

「ん・・・・申し訳ありません・・・・・」


膝に乗ったイワンの窄みを、男の指が手際よく解す。

大体解れたら、イワンを這わせて、竹の筒を嵌め入れた。

そう太くないそれを使って、中に抹茶とぬるい湯を。

竹筒をもう少し差し入れて、茶筅を取る。

筒に茶筅を差し入れると、丁度茶の中に茶筅が浸かった。


「あ・・・・あ、あっ」

「感じるか」

「ふ、ぁあ、あ」


かしゃかしゃと茶を点てられ、腰がびくつく。

激しい動きではないのに、酷く気持ちが良かった。


「ふぁ、う、うぅ・・・・」


腰を上げたまま敷物を掴み、唾を呑む。

敷物には染みが広がり、桜と茶と、甘い蜜の匂いが入り混じっていた。

竹筒が抜き取られ、指が入ってくる。

今日はお客様がいるから。

指で、執拗に掻き混ぜられる。

溶け残りが無いように、温かくなるように。

必死で腰を上げているが、我慢できない。

腰が落ちると、手を入れて支えてくれる。


「あ、んん、ん」

「もうよかろうな・・・・・」


セルバンテスに差し出される茶碗イワン。

セルバンテスはそれを受け取り、少し腰を上げさせて唇をつけた。

勢いよく吸引する。


「あぁ、ああ、あ」

「あ、美味しい」


ずぞ、ずぞぞ、と音を立てて吸引されて、恥ずかしくて仕方が無い。

孔がひくひくしているのが分かるし、脚ががくがくする。

蜜も止まらないし、吸いだされて気持ちが良い。


「ふあ・・・・・」


最後の一滴まで飲み下され、くたりと力を抜く。

茶碗を抱きあげれば、白い蜜が点々と散っていた。

セルバンテスがカワラザキを見やる。


「このお茶碗、売ってくれない?」

「それは出来んのう」

「だよねぇ・・・・」


セルバンテスが未練がましくイワンを見つめ、溜息をつく。


「月何回まで授業受けられるんだっけ?」





秘密の御茶会があります。

月曜日は残月、火曜日は幽鬼、水曜日はレッド、木曜日は怒鬼、金曜日はヒィッツカラルド。

土曜日は樊瑞で、日曜日はアルベルト。

第二第四土曜は孔明が参加、第一第三は十常寺。

セルバンテスは、週2回、不定。

お茶碗はとても可愛い白いの。

茶をたてる練習もさせてもらえます。

でも、お茶碗に抹茶ミルクを飲ませられるのは、カワラザキだけ。

秘密の御茶会、夜の部だけなのです。





***後書***

茶碗<イワン。